… D i a r y …





わんこでいず04     4/26

「――最短距離を、最高速で!正面…突破ぁッ!」

*前回までのあらすじ

ミルヒ様が攫われました

売られた喧嘩は買ってやる!姫様は必ずコンサートまでに連れて帰る!

…と、そんな感じで。
今回も行ってみましょー。

DOGDAYS第4話、「突撃!姫様奪還戦!!」です。

***

*今回のあらすじ

迂闊に受けるとか言うなアホ勇者!承諾すると正式な奪還戦になるんだぞ!
しかもあと一時間半の時限付きだしああもうこのアホ勇者!

急場で人数も集められない為、シンク、エクレール、リコッタの3人で奪還戦開始
途中ビスコッティの猛者、ダルキアン卿とユキカゼ二人の援軍をつけて、
今回の誘拐の首謀者であるガウルとシンクの一騎打ちへ


※ここまで一時間半以内


……あれ?全然時間進んでないような?
な、何を書いたらいいのか解りません……よ?

そんな状態のまま次回へ。
次回、第5話。「激闘!ミオン砦!」


***

…あの、余りに進行しない状態でどう書いたらいいのか戸惑って、
今回こんな分量なのですけれども。……えーと、そこはどうかご勘弁を。

勇者の残りの滞在(予定)時間、春休みが終わる前日までの16日。
DOGDAYSの残り話数、8話。
今回の進行時間、別視点はほぼなしで、一夜すら明けず。……あれ?

余り急いても意味はないし、話が急展開する事も勿論あるのでしょうけれども
……あの、ちょっとゆっくり過ぎて心配になってしまったのですけれども。

姫様と閣下、それにガウル。
昔は親交があったようなのですけれども、今は御覧の通りの不仲。
……但し、姫様もガウルも互いを嫌っているわけではなくて。気にしているのは、閣下ただ一人。
一体、何があったのでしょうか……。

宣戦布告と奪還戦のルールが良く解らないのですけれども、誘拐対象は対象組織の上位の人間に限る……
とかあるのでしょうか?誘拐した相手への扱いは、かなり丁重でしたし……ふむむ。

それにしても、姫(ひい)様ってけっこう珍しい呼び方ですよね……。
それとも、ミル「ヒ」オーレでひー様なのでしょうか?





まどまぎおわりましたー!     4/22

――忘れないで。
いつでも、きっと何処だって。誰かがずっと、貴女の為に戦い続けてる。

誰もが「彼女」を忘れてしまう事がない限り、
貴女は、一人じゃない。


ということでー・・・。
まどか☆マギカ、終わりましたー!や、本当に9話から長かったですよ・・・。



完全なハッピーエンドにはなりませんでしたけれど・・・ルールを維持したまま世界を変えるには、
結局これしかなかったのかな、とか。






以下考察ー。すごいネタばれありですの。


*魔法少女システム*
全てを対価に一つだけ願いを叶える、お馴染みのひどい契約。
契約した魔法少女が世界に絶望し、魔女に堕ちた瞬間に発生する膨大なエントロピーを収集する為のシステム。

このシステムについては、魔女堕ちする直前にまどかさまが防ぎに来るので、そもそも魔女は発生しない。
過去にも干渉しているので、この魔法少女システムが開発された際の実験でも「魔女」は発生しない事に。
その為、キュゥべえも魔女を知らない。

まどかが契約して、因果に干渉してからは
願いを叶える代わりに魔法少女となって魔獣と戦う(ただし魔女堕ちだけは起こらない)
システムに見た目だけは変わっているはず。ただし魔法少女の力を使い果たした場合は消滅します。
前より胃が痛くない、割合普通の魔法少女物になりました。


ただ、実際のところシステムの設計事態は一切変わっていない可能性も。
旧システムから魔女堕ちだけが消えたものと考えたほうがいいかもです。

相変わらずゾンビの可能性が。


*魔獣*
人の情動から生まれる、呪いの塊。多分。
宇宙のエントロピーが(以下略)を防ぐにはやっぱり人間の感情を用いたシステムが一番最適で、
負感情から発生するエントロピーを存在のエネルギーとしており、キュゥべえと契約した魔法少女に倒される。
ただし回収できるエントロピーの量としては、魔女堕ちのそれよりも小さい模様。

メタな事を言ってしまえば、魔女の代わりに存在するモノ。
「魔獣」という形を取って出現するのは…キュゥべえの仕業か、まどかさまが選んだ代替手段か。


*願い*
避けようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せばいい。そのための力が君に備わってるんだから。

本当に因果律まで捻じ曲げたよ・・・訳がわからないよ、まどか・・・。

「全ての宇宙、過去と未来の魔女を消し去りたい」。それが、まどかの願い。
その願いによって「魔女を消し去る」概念になったまどかの力の範囲は、自分自身の影――
いつか未来に発生する、魔女化した自分すらも対象に入る。
故に「まどか」は、魔女にはならない。未来永劫、魔女堕ちする事無く「まどか」は存在し続ける。

この願いによって、魔女堕ちは発生しなくなる。
そして同時に、今までの時間で魔女によって発生した被害の全ては「発生しない」事になる。

キュゥべえの言葉を信じるなら、魔法少女になった者が願いを叶える事でヒトの歴史は進んできた。
現状を変える力が欲しい、誰かを救いたい、とある人を高い地位に押し上げたい、等々。
それはかつて誰かが強く願った事であり、その願いを否定する事はまどかにはできない。
だから、誰かの願いは全て叶えたままで。魔女化だけを防ぐ事を、たった一つの願いとしてまどかは選んだ。



*円環の理*
生まれたものは、いつか死に、そしてまた生まれる。永遠に回り続ける、巡る魂の理。
だと思います、多分。マミさんの頭の中はよくわかりません。

読み替えると「まどか(円)のルール」になったり。

*ほむほむフルバースト*
異常な量があるような気がしてならないのですが一体何処から。
前の時間から持ち越しできるのかな…。

*ワルプルギスの夜*
最強にして最悪の魔女(魔女化まどか除く)。ラスボス。
一体の魔女を核に無数の使い魔が取り付いたものか、もしくは幾多の魔女が混ざったものか。

まどか達の住んでいた街に何故向かったかは不明。
ただ移動の進路上にあったからか、それともキュゥべえの持つ多量のグリーフシードに惹かれたか。


*謎の白い液体*
大地を変えたテキーラ。CM入りすぎです。





はるいろはーどもーど     4/21

へーちょ。

お医者様に花粉症と聴覚過敏って診断されてしまいました。
首から上いろいろ発生しすぎじゃないですかわたし。


・・・ともあれ。
花粉症がどれほど影響があるのか解りませんけれども、今年からわたしもハードモードみたいです。


***

そして明日は怒涛の1時間半まどか☆マギカですよ?





わんこでいず03     4/19

「皆に支えられての私ですから…自分に出来る事は、頑張らないとです」


更新が遅かったり、色々力尽きてたり。
……更新の分も微妙になってたりと、どうしようもない状態になりつつあるような気もしますけれども。

それでもなんとか、がんばっていきましょー。


DOGDAYS第三話、「帰りたい!帰れない?勇者inフロニャルド!」です。


***

――ビスコッティとガレットの戦は終わり。
勇者の戦線投入で戦力を強化したビスコッティは、此度の戦の勝者となりました。

久しぶりの勝利にビスコッティ側は沸き。
鮮烈な印象と多大な戦果を上げた勇者の存在に、人々は興味を抱きました。


……その勇者は、帰れない事を知って凹んでたりする訳ですけど。


***


いつまでもその状態で放置する訳にも行かず。
取り敢えずはエクレールなりに、なんとかシンクを復活させようとあちこちへと連れ回して。
その過程でシンクは、色々と説明を受けました。


・「戦」は参加費を払う事で参加する事が出来る、国家・組織間のイベント興業。また国交の一つの手段でもある
・戦を行う場合は興業主(戦を行う両組織のトップ)が事前に参加費を集め、
 それを興業主が属する組織より上の存在――国家等に計上する。その見返りに、国家は戦場を用意する。
・両国家に集められたその参加費を一つに纏め、戦を行い、
 「戦」の勝者側の国家に6割、敗者側の国家に4割の割合で分配をする。
・国家は分配したお金の中から「半分以下」を戦への協力費として回収。
 これを国に仕える騎士への報奨金や、砦の建築国力の増強の為に使用する。
 残りの「半分以上」は興業主に払い戻され、参加者への報奨金に充てられる。
・戦が終わった後、その兵には活躍に応じた報奨金が分配されたお金の中から支払われる

……これが、この大陸で戦を行う上での協定。
つまりは戦を行う2組織から5:5で参加費を集めて、それを合算して10。
それを戦勝国と戦敗国で6:4で分配。そこから国の取り分として半分を持って行って3:2。
最終的には、戦を行った各組織には最低でも最初のうちの3割(勝者)と2割(敗者)が返ってきます。
国家が国の取り分を減らせば、勝者には参加費全てを取り戻す事も可能でしょう。


また、戦場の話。
・過去にはシンクの知る「本当の戦争」もあったらしい
・戦場に指定されている場所には強いフロニャ力があり、その力が戦災守護へと働いている。
 そのため、怪我をする事はない。
・この力が弱い場合、怪我をする事もあるし死の危険もある。

つまりは、フロニャ力の弱い所に行った場合は傷を負う可能性があり。
また、フロニャ力の不足で強大な紋章砲も恐らくは使えません。
……己が身を守る為には、集団で行動して危険を防ぐしかありません。

本当の戦争が廃れたのは……今の日本と、同じようなものなのでしょうか?


***

相変わらず、帰る為の手段はの手段は見つかっておらず。
けれどリコッタの協力によってなんとか故郷との連絡を取る事は出来るようになり。

春休みの終わりまでには家に帰る事を目的に、けれどその日まではこの世界で頑張ろうと。
シンクは、そう心に決めて。


……その矢先。
戦勝国としてのイベントホールの使用プランであるコンサートを行う、その前に。
イベントの主役である姫様が攫われてしまうというまさかの事態が起こってしまいます。


……誘拐の首謀者は、ガレット獅子領の戦姫レオン閣下の弟、ガウル。
目的は、勇者を誘き寄せての一騎打ちによる手合わせ。




相変わらず状況に流されっぱなしで、どうすればいいのかもわからない。

それでもただ、自分を求めてくれた人の為に。信じてくれた、姫様の為に。


攫われた姫様を救う為――勇者は、ガウルが待つ砦へと向います。





――次回、第4話。「突撃!姫様奪還戦!!」




******


今回も省エネモードです。
世界設定やルールの部分を重点的にチェックしながらDOGDAYSの感想を書いているのですけれども、
3話まで来ましたし、そろそろ設定面はこれで全部……かな?

フロニャルドに満ちるフロニャ力の加護によって、安全に行われる戦。そう、エクレールは説明していました。
このシステム自体が、今後ひっくり返されそうな気がして怖いのですけれども……むう。

姫様と閣下の、昔のお話。
昔は仲が良かったけれど、今は険悪、というのは……互いに領主となってしまった故の関係の変化なのでしょうか。

戦のお金の分配は、随分ぬるめのレートだな、とも思いましたけれども……
イベントとして行い、それほど取り分に拘らなくていいのなら、このくらいのレートでもいいのかもしれません。

あ、あと某所でフロニャルドの文字が解読されたらしいのですよ?





ゆれゆれゆれゆれ     4/15

揺れは未だ続き、震度5や震度6の余震が当たり前で。
・・・・・・何時まで続くのでしょうね、この状態。
何時になったら、東北のひと達が少しでも心を休められる時が来るのでしょうか・・・。





わんこでいず02     4/12

「――閣下と呼ばんか、この無礼者が!」


青い瞳に金の髪、字名に真紅の色を携えて。

彼方の世界に一人、悠然と立つは勇者。


……これは、勇者と姫と、耳と尻尾と愛と勇気の物語。


半熟勇者――や、これも違うなあ。DOGDAYS、はじまります。


DOGDAYS第2話。「はじめての戦!」です。


***

――ビスコッティの姫、ミルヒの召喚に応じ(強引に連れて行かれたともいいますけれども)、
そしてこの世界の戦に勇者として参戦する事になった少年、シンク。

……勇者の初めての戦が、始まります。

とりあえず、今回の姫様からの説明をチェック。
・手加減無しで強打を叩き込んでOK。相手はKO判定されると獣玉になって、一定時間無力化されます
・相手の頭部や背中に掌で触れてもKO判定が出ます。これをタッチアウトと呼称
・タッチアウトはちょっと難しいので、タッチボーナスが特別に入ります
・敵を川とかに落としても大丈夫。ちゃんと救助してくれる人がいます

……とまあ、そんな感じのルール+注意説明。
つまり姫様から説明されたルール等を要約すると、

・力づくでやっても誰も怪我をしないので安心してください。倒せばどんどんポイントも入りますし

……と、いうことになります。
そして手加減無用と解れば、アスレチックと棒術で鍛えたトンデモな運動能力を持つ
シンクの動きには殆ど誰も付いては来れない訳で。

勇者の戦線参入後、そこには倒されたガレット獅子団領兵士の猫玉が山と積み上がり……
ガレットが当然の様に勝つと思われていた戦の流れは、一気に変わっていったのです。


***


ビスコッティとガレットの戦場、その最前線で戦いを続けていた緑髪の騎士エクレール。
姫様の指示通りに、シンクは彼女の居る場所まで辿りつき。
そして、このビスコッティの空と地に宿る「フロニャ力(ちから)」を活用した戦術を伝授されます。

さて、これで完全に形勢逆転……と思いきや。
過去に例を見ない「勇者」というユニットの出現に興味を抱いた
敵側司令官・レオン・ミシェリ閣下が参戦し、事態は混迷を極めていき――

――エクレールとシンクの二人掛りではありますが、ビスコッティ側はレオン閣下の撃退に成功したのです。
まあ、閣下が余裕綽々で降参を宣言したり、
シンクが友軍攻撃しちゃって大変な事になったりとか色々はありましたけれども。

***

これでひとまず、勇者の初めての戦は終わり。
勇者シンクは、一応の役目を果たして安心し……そして、近くにいたエクレールとその兄ロランに聞きました。
一旦、家に帰るか連絡を取りたい。どうすればいいのか、と。



……同刻。
ビスコッティの城からシンクの活躍を見届けた姫様は、
良き理解者であり頭脳でもある少女、リコッタに一つの相談をしていました。
勇者様は、このあとすぐにお帰りになられるのかな、と。


……そして判明したのは、取り返しのつかない最悪の事実。


『勇者召喚に応えた者は、二度と元の世界に戻る事も連絡を取る事も出来ない』。



……召喚者である姫様も。召喚されたシンクも、その事実は知らず。
知らぬままに、既に召喚は成り。




――次回、第3話。「帰りたい!帰れない?勇者inフロニャルド」
戦乱の異世界に巻き込まれた勇者の明日はどっちだ。



***

どんどんどんどんと文章が長くなってしまうので、今回は気分を変えつつ少し短めにしてみました。
……でも、どこか違和感があるような。慣れちゃったかなあ……。

OP曲のタイトル「SCARLET KNIGHT」。
直訳すると真紅の騎士……騎士シンク、というネタになっていたり。でもスカーレットブレイバーだと語呂が悪いですしねえ。
ふむむ……。

フロニャ力と紋章、また気力について。
まず、フロニャ力はこのフロニャルドの至る所に存在する自然の力。
紋章は、騎士がそれぞれ持つ特殊な術式……で、いいのかな?そして、その際に用いられるのが外部からのフロニャ力。
紋章は恐らくは身体能力の一時的な強化とか、武器の遠隔操作とかに使われるのだと思います。
そして、紋章に力を込めて武器から放出する事で紋章砲を撃つ事が出来ます。


そして、紋章の顕現について。
レベル1、紋章の形のみの顕現。この状態でもそこそこの威力の紋章砲は撃てます。溜め撃ちなし。
レベル2、紋章の実体化&大顕現。高威力の紋章砲が使用可能。
レベル3、紋章の特大顕現。極めて高い威力の紋章砲を使用可能。エフェクトも派手。
……多分、こんな感じなのでしょうか?

「勝敗を決する以上、勝者には何らかの有利な条件が。
敗者には、不利になるような何かがあるのだと思います。」
前回はそこはどうなのかと考えていましたけれども、今回その答えが少しだけでました。
関税の変動などは一切なく、施設の利用権など極一部の権利をかけた勝負、とかになるのですね……これ。
……まあ、この戦に負けてしまって姫様のコンサートが開かれなければしょんぼりしますよね、国民。
そういう意味のしょんぼりだった、っていうのはちょっと予想外でしたけど……。

一般兵に対しては一撃が大ダメージ=即KOに成り得るとして、
ではそれ以上の能力、若しくは防具を持つ相手はどのような状態になるのか?…その答えが、今回の防具破壊でした。
攻撃を受けた際に各防具に対してダメージが蓄積し、一定値を超えた所でアーマーブレイク……なのでしょうか?
……ちょっと違うような。何か、「誰も大怪我をしない」というルールを維持する為、
さらに謎パワーが働いているような。
フロニャちから…?





ああああああ     4/11

・・・1ヶ月近く放置しちゃってました。
ううっ、ダメダメですよ、わたし・・・。





まどまぎとぅえるぶ     4/10

MBS:4/21(木) 26:40〜 ※第11話・第12話連続放送
TBS:4/21(木) 27:00〜、CBC:4/24(日) 26:45〜 ※第10話・第11話・第12話連続放送


というわけでー・・・
まどか☆マギカ、最終回まで一挙放送決定しましたよー!
うわ、一挙3話放送とかソルティレイ以来でしょうか・・・?





さいしゅうわとうこう     4/10



・・・・・・お、終わりましたー!全5話書き上げましたよー!
へっぽこなのは自覚の上ですとも!でもとりあえずはPSP版発売前に間に合いました!





さいしゅうわもうすこし     4/7

・・・も、もう少しで完成します・・・っ。これで、11月から続けてきた長い道のりが終わります。
いちゃいちゃらぶらぶを目指してー!





わんこでいず01     4/3

「じゃあ、姫様の召喚に応じて……皆をしょんぼりさせないように!勇者シンク、頑張ります!」


召喚された先は、耳と尻尾のケモノヒトの世界。

手にしたのは、勇者の名と神剣パラディオン。


魔法少年リリカル――じゃなくって。DOGDAYS、はじまります。


DOGDAYS第一話、「勇者誕生!」です。

***

――ここは、獣の似姿を持つ人々が暮らす世界……フロニャルド。
この世界では、絶えず国同士での戦が起こっていました。

大軍で城を攻め、白兵戦も当然のように行う戦乱の世界。

そして、この世界の中のとある国――ビスコッティ共和国は現在、危機に陥っていました。
敵対しているガレット獅子団領に、度重なる敗北を喫していたのです。

このままでは、ビスコッティの城までも落とされてしまう――。
諦念と、絶望と……最早やけっぱちの様な意気だけが場を支配し、途方に暮れていた、その時。
彼らを統括する立場にある、ビスコッティの姫はある意見を挙げました。

――それならば。ビスコッティに、勇者を召喚します……と。

***

……場所は変わって。
此処は、獣耳も尻尾も持たない……普通のヒトが暮らす世界。
そこに、一人の少年がいました。

彼の名は、シンク・イズミ(和泉)。
三度の飯より学問より、他の遊びより何よりもアスレチックが好きな、ちょっと普通じゃない少年。
過去にはとある大会で2位を取ったほどの能力を持っています。

そんな彼は、体を思いっきり動かせる環境に……近場に大きなアスレチックがない環境に、ちょっとうんざりしていました。

……そして、今日は終業式。
7月の大会予選、9月の本大会に向け、この春休みはイギリスに里帰りをして、向こうで練習をする予定で。
向こうでの事に思いを馳せながら、帰りの道を急いでいました。



……ええ、急いでいたんですとも。
謎のわんこが出てくるというハプニングなんて、予想もしないで。

謎のわんこが突如展開した、赤色の魔方陣。
その光に飲まれ――少年は、何処とも知らぬ空へと放り出されたのです。
この先に起こることなんて、勿論知らぬままに。


***

……少年が落ちてきたのは、幾つもある浮遊する小島――その内の一つ。
そこは、彼の知っている現実ならば有り得ない光景でした。……けれど、もっと有り得ないものが彼の目の前に現れました。

……それは。
桃色の髪を持ち……髪と同職の獣の耳と、犬の様な尾を体の後ろに揺らす、不思議な少女。
ビスコッティ共和国の領主にして姫、ミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティ。

ミルヒオーレと名乗った少女は、シンクを勇者様と呼び。
私達の話を聞き、出来れば助けて頂きたいと。その為に彼を、自分が召喚した……と言ったのです。

***

少女に連れられ、鳥と共に駆ける少年。
その少年の見下ろす先には、獅子の領の王女率いる数百の軍勢。

この先に待つのは、戦の場。
国同士の権威を書け、この世界のヒト同士が苛烈に争う――危険な場所。




――風●たけし城。
あ、間違えました。実況付きのアスレチック戦場。


……そう。
この世界における戦とは、IKUSAもしくはEXAとかIXA的なモノで。生死を分ける戦ではなかったのでした。

***

自分の知っている戦とは明らかに違うものに、困惑するシンク。
……けれど、最後には。手を引く少女を姫様と呼び、己を勇者をと呼び――


――少女の召喚に応え、少年は異世界の戦場へと飛び込みました。



――次回、第2話。「はじめての戦!」
新米勇者、頑張ります!

******

どうだおどろいたかー。わたしの方も驚いてますけどね!
異世界冒険ものかと思えばまさかのケモミミ獣尻尾風雲た●し城!
……あ、SASUKEのほうがメジャ−なんでしょうか、ひょっとして。

では、このIKUSAのシステム確認に入りましょう。

・アスレチック(防衛の為には砦も砲台もあり)
・対人戦あり(必殺技使用可)
・怪我はしない
・モブ兵は倒されるとなんか玉っぽいのになる
・実況つき
・ポイント制
・大陸全土に敷かれたルールで行うもの
・戦開催者は、参加者の安全を守る義務がある
・国同士の交渉の一手段にもなりうる
・健康的な行事

……あれですね、なんといいますか。
「我々は正々堂々スポーツマンシップに乗っ取り!ルールに従い、戦を行う事を誓います!」的な。
でも結構きらいじゃないですよ?もうわんにゃんデイズに改名したほうがいいような気もしますけどね!

勝敗を決する以上、勝者には何らかの有利な条件が。
敗者には、不利になるような何かがあるのだと思います。たとえば、関税とか。
……そのあたりは、どうなのでしょう?

さて、このDOGDAYSの世界観。名有りの物にはお菓子とかの色々な名前がついています。
姫様ことミルヒオーレ様の名前であり、共和国の名であるビスコッティはイタリアのスポンジケーキ風のお菓子。
レオン・ミシェリ閣下の名からは、フランス・ブルターニュ地方のお菓子であるガレット。
エクレールはエクレア、リコッタはチーズ、パネトーネ(イタリアの菓子パン)、ブリオッシュ(フランス菓子)、
コンキリエ(貝殻の形をしたパスタ)に、解説の人のフランボワーズはラズベリー、フロニャルド、
その他にもトランペ(「潰す」と言う意味の製菓用語)というのもあったり、かなりいろいろ。

……どうしてこんな美味しそうな名前ばっかり。





…キオクの、窓際…


…星屑の庭園、入り口…