… D i a r y …





ざつがきなずなどの     3/31



なずな殿。
×☆☆☆12話の私服、何故かラムール付き。

・・・まだまだもう少し頑張れたんじゃないかという点がありますけれども
だって明日はエイプリルフールなんですもの。
エイプリルフールに更新するってなんだか、こう。

あ、宣伝の意味も兼ねて描いていたのに忘れてました。
蒼樹うめ様のひだまりスケッチ5巻発売中ですっ。



・・・それにしてももうちょっと表情を柔らかくしたかったでーすーのー。





ほしみっつかけるじゅうに     3/26

「明日は、どんな日になるかな・・・ふふっ」

このお料理、ほしみっつです!

に大分似たを作中でやると思わなかったです。
きらりーん☆


さてさて、1月から始まった×☆☆☆も今回で最終回。
それでは、いってみましょー。


ひだまりスケッチ×☆☆☆最終回、
「7月12日 みつぼし×リコピン」です。

***

吉野屋先生はイタリアンを所望のようです。
でも、翌日にはたくさんの生徒たちの試験の採点が待っているのです。

せんせいのおしごと。

***

7月に入って。
生徒の頭を悩ませる期末試験が終わって。
そんな、開放感いっぱいの試験休み。

でも、そんな日でも。
ゆの達は早起きしてラジオ体操に励んでいました。

ゆの、宮ちゃん、沙英さん、乃莉ちゃん、なずな殿。
5人並んで1,2,3,4・・・と元気に声をあげながら体を動かして。

・・・と、そこに。
やや寝ぼけ気味ですけれども、ヒロさんも起きて混ざってきて。
6人での、初めてのラジオ体操となったのです。

・・・ヒロさんだけ1テンポずれてますけどね?

***

ラジオ体操を終えて、体もいい感じに目覚めてきて。
きょうはみんな何するの?と聞いてきた沙英さんに、宮ちゃんは勢いよく答えました。


みんなでトマト採ろう!


その宮ちゃんの言葉につられて見れば、みんなで植えたトマトの苗は大きくなっていて。
上の方はまだ青いトマトがついていますけれども、下の方には真っ赤な、おいしそうに熟したトマトが実っていました。

そんなわけで。
きょうのお休みの使い方は、トマトの収穫から始まったのです。


・・・でも、収穫するその前に。
なずな殿は、みんなで頑張ったトマトのお世話の思い出を、写真に残しておきたくて。
携帯を取って来ます、と言いました。
そうしたら、みんなもそうしたいと思ったみたいで。トマトの思い出撮影会が始まりました。

・・・あ、携帯を持っていないので、宮ちゃんだけはスケッチブックにデッサンなのです。
思い出描き描き。

トマトを撮りながら、もしくは描きながら、みんなの口からはトマトの思い出がこぼれてきて。
大変だったことも多くて、驚いたことも多くて。
でも、全部楽しかったと、そんなふうな笑顔を浮かべながら話していました。

***

赤く熟したトマトだけを採って集めて、それでもなんと36個。
たくさん採れたので何でも出来そうで、だからこそどう使うのかが重要で。
そこで宮ちゃん主導のもとトマト会議が開催されて。

途中で大家さんも出来上がった食事に呼ぶことが決まり、
たくさんのトマトを思い切って使った、トマト尽くしのメニューを作ることで決定しました。


こうして、ひだまり荘のトマトいっぱいな一日が始まりました。

***

宮ちゃんの妄想のトマトご飯とトマト丼・・・は一旦置いておいて。
メニューは何にしよう?とヒロさんの部屋で話し合う6人。
主な材料となるトマトがたくさんあるので、どんな料理も作れそうで。
そのため、何を作ろうか逆に迷ってしまうくらい。

そこで、トマトサラダの一案として「カプレーゼ」を提案する乃莉ちゃん。
でも、乃莉ちゃん以外のみんなはその「カプレーゼ」という名前を聞いて、何だろう?というような感じで。

乃莉ちゃんの出身地である土地(神戸?)のイタリア料理屋さんではメジャーなメニューだったのか、
それともインターネットで見つけた美味しい料理の中にあったのか。
何となく前者な気がしますけれども、とにかくその「何それ?」という反応が乃莉ちゃんにとっては以外だったみたいで。

でも、「カプレーゼ」の概要を乃莉ちゃんが話すと、ヒロさんと沙英さんは納得したような感じで。
たぶんヒロさんは料理を作る側の知識として、もしくはお昼の簡単料理の番組とかで。
沙英さんは小説を書くための資料として集めたものの中に、そういうものがあったのかもしれません。

さてさて、そうなると。
カプレーゼを作るためには、足りない材料があって。
だったら、他の料理に使う材料も買ってくればいい、というヒロさんの考えで、
ゆの、乃莉ちゃん、なずな殿の3人はダダマートにお使いに行くことになったのです。

***

お買い物組と、仕込み組。
ゆの・乃莉ちゃん・なずな殿のチームと、宮ちゃん・ヒロさん・沙英さんのチーム。

お買い物組は料理に使う材料を買いに行って。
仕込み組は、ピザ記事をこねたり。

***

お買い物組は、ダダマートで試験採点の合間にお昼ご飯か何かを買いに来た吉野屋先生に遭遇したりして。
ちょっとだけ、前にやったテストの出来栄えと、未来に返ってくるだろうテストの結果を恐れたり。
・・・でも、楽しくなる筈の今は、そういうことは考えないようにして。ひだまり荘への道を行くのでした。

そうして、ひだまり荘のヒロさんの部屋の前に戻ってきた3人が見たのは、不思議な張り紙。
シェフが片手に丼ご飯、片手にトマトを持っている絵と、リストランテひだまりの文字。
ひだまり荘の住人がシェフの、ひだまり荘のレストランだから、リストランテひだまりなのです。
・・・・・・絵がトマト丼を作ろうとしているようにしか見えないのはちょっと見ないことにして。

そしてここから合流して、また分担しながらの調理作業です。

***

ゆの・ヒロさんの組は、トマトスープと、他の料理にも使うトマト切り。
沙英さん・宮ちゃんの組は、トマトサラダ。
乃莉ちゃん・なずな殿の1年生組は、デザートのトマトシャーベット。
また合流して、トマトピザとカプレーゼ。

そうして、みんなで作業を協力して。
テーブルには、たくさんのトマト料理が並びました。

***

トマトスープ、トマトソースのスパゲッティ、トマトサラダ。
トマトピザ、カプレーゼ、そしてトマトシャーベット。

忘れないうちに写真を撮ってから、食事が始まります。

並んだ料理に思い思いの感想を言いながら、6人での食卓は盛り上がって。
自分達が世話をしたトマトで、自分達で協力しながら料理を作って。
自分達がやった、という思いもあって、その美味しさもひとしお。

そして途中から、家庭菜園の材料で作った料理を食べるという野望を持っていた大家さんも入ってきて。
大家さんと話した事はあっても、一緒に食事をするという経験はなかった1年生はちょっとだけ緊張していたり。

そんな、楽しくて美味しくて、緊張もあったりする時間はあっという間に過ぎて。

***

大家さんを見送って、その後に現れたヘロヘロの吉野屋先生もトマトソースを渡して見送って。

***

たった1日だけの営業を終えたリストランテひだまり。
楽しかったという思いと、その後に来るちょっとの名残惜しさ。

・・・でも、この思い出をもうちょっと、しっかりと形にして残したい。写真だけじゃなくて、もっと何かしたい。
そう思ったなずな殿は、きょうのメニューを形にして残しておけないかな、と言いました。

その言葉に、乃莉ちゃんはパソコンでまとめることを提案して。
ゆのは、宮ちゃん作のリストランテひだまりの看板を取りに行くことにしました。
まとめた文書と写真と、お手製の看板と、全部まとめればしっかりとした形になる、と、そう考えて。


そして、看板をはがすために外に出たゆのは、何気なく見上げた夕空に光るものを見つけました。


見上げた空には、一番星。


まだ星の少ない空の中で、それはとても目立っていて。


ゆのが一番星を見上げていると、宮ちゃんがやってきて。
みんなで、輝く一番星を見上げていました。

***


きょうは、楽しくて、賑やかな日で。


でも、楽しいのはきょうだけじゃない。


毎日が楽しい日で、毎日が賑やかで。


だから、きょうを名残惜しいという気持ちもあるけれど、



明日もきっと、楽しいはずだから。





だから、明日が待ち遠しいな。




***

今回の提供絵は、最終回では毎回お馴染み、ひだまりスケッチ原作者の蒼樹うめ様でした。
ゆのっちと、咲き誇る桜。

***

・・・というわけで。
ひだまりスケッチ×☆☆☆、キャストの皆様、スタッフの皆様、他関係者の皆様、お疲れ様でしたー!
途中オリジナル部分でちょっと「むー?」な部分もありましたけど、全体として見るとやっぱりいい作りなのです。

・・・最終回に夏目の出番がないのは我慢します。
試験休みの上にひだまり荘の中でのことなので関われないのは仕方ないですけど。ぐすん。

モッツァレラチーズとトマトとバジルで作るサラダ、カプレーゼ。
イタリアンな感じの料理ですけれども、なぜ乃莉ちゃんがそれを知っていたのか。
おそらく出身地ではないかと推測される神戸には結構イタリア料理のお店があるみたいなのですけれども、
その関係だったり・・・?もしくは、乃莉ちゃんの両親がそういうのに馴染みのあるひとだったり。
普通な感じで話していたので、かなり馴染んでいるのだとは思うのですけれども。

ちなみに、「カプレーゼ」で検索すると「イタリアの代表メニュー」とか
「日本で最も有名かもしれないイタリア料理の前菜」とか出てくるのです。
正しい名称は、Insalata di Caprese―カプリ風サラダ、らしいです。
後ろの部分だけとってカプレーゼ。

EDには出てるのにラムールの出番がなかったです。
乃莉ちゃんとなずな殿の話はまだまだこれからです!
それにしてもなずな殿の私服可愛いですにゃー。





そつぎょうしき     3/23

だいたい、4年ぶりくらいの武道館。
入学式もここで行いましたですよ。

そんな、久しぶりに訪れる武道館で。
大学の卒業式をしてきました。

長かったような、短かったような・・・結局、よく分かりません。
でも、4年間通っていたわりには高校での3年間よりも短かった気がします。
学生としてのその場所での行動の密度に差があるからなのでしょうか。


ともあれ、卒業して卒業証書と教員免許を受け取って。
・・・・・・4月から同じキャンパスで大学院生なのですよね、うん。
新鮮味なっしんぐ。

ということはまたすぐに武道館に行くことになるのでしょうか・・・?

***

久々に何かしたい、です。
でも皆様バイトとかで忙しそう。





こみっくまーけっとうめとなっとうとこうもんさますぺしゃる     3/22

というわけで。
3月21日、22日の2日間で開催されていたコみケッとスペシャルin水戸の
2日目に行ってきましたですよ。
上野から常磐線で2時間って遠いですー・・・。

今回のコミケットスペシャルは、コミケでの町おこしを目的としたものなのだそうです。
地元と協力して、駅の北口側にある潰れた百貨店の建物を会場として利用して。
いろいろ前代未聞な試みなのです。
待機列の場所にはイバライガーと黄門様御一行もいらしてました。

普段と違う場所での、違う試みでの開催のため、参加サークル数も
各サークルの搬入量もいつもよりずっと少なかったり。
なので始発で行ってお目当てのものを手に入れようとしても、
ほとんどすぐ完売してしまうような状態でした。

でもいいのです、今回は即売会が主目的ではないのですし。
コミケ関連商品の物販や、会場前に作られた食事や土産物等を集めたテント広場、
それに地元にあるお店など、コミスペの参加者で結構賑わっていたように思います。
コンビニ、土産物屋、書店、肉屋、料理屋・食事処、ほかにもいろいろ。
テント広場ではアンコウの吊るし切りなどもやっていた・・・とか?

関連商品の物販スペースでは梅酒「うめ物語」を手に入れることが出来なかったので、
コミスペ開催場所から駅の反対側にある明利酒類まで頑張って歩いて、買いに行ったり。
開催場所近くに戻ってきて紅茶館でひと休みしようと思ったら、お客でずらりと満席だったり。
そのまま席が空くのを待って、紅茶と軽食、ケーキなんかを楽しんでたり。
・・・時間的に、シンポジウム等に入場できなかったのがちょっとだけ心残りですけれども。

そんな感じに、いろいろと・・・量的にはそんなでもないですけれども、あちこち巡ったり
お土産を買ったりして結構楽しかったのですよ。
もうちょっと時間に余裕があったら、偕楽園とかも見てみたかったです。




それにしても駅の南口は、少し離れるだけで本当に何もなかったです・・・。
「町おこし」というのも、分かる気がちょっとだけします。





・・・あ、最後にひとつだけ。
今回のコミスペが無事開催され、無事に終了できたのもスタッフの皆様の力、
並びにサークル参加者、訓練された一般参加者の力が大きいと思います。
もちろん地元の方の協力も大きいのですけれども、
スタッフがダメだったり参加者がダメだったりすると成り立たないのですよね。





ほしみっつかけるじゅういち     3/19

「「・・・卒業、おめでとう!」」

春は、別れの季節。
出会いの季節。
桜が咲き乱れる季節。



ひだまりスケッチ×☆☆☆第11回、
「6月5日 マッチ棒の謎」「2月16日 48.5cm」「3月7日 春」です。

***

吉野屋先生の初相合傘は校長先生が相手になりました。
大家さんという、偶然見てしまった証人付きで。

一度だけの過ちなんです。たぶん。

***

曇天の空、降り続く雨。・・・6月の、梅雨の時期。
きょうは、雨が降ってるのでラジオ体操もお休みなわけで。

降ったり止んだり、そんな不安定な空模様。
そのために、どこかに出る気も起きず自然と家に引きこもる感じになってしまって。
のんびりと、テレビを眺めるゆのと宮ちゃん。

そんな中、テレビで流れたのは。
マッチ棒4本を使った某リ●トンのような問題と、答えはwebで!という言葉。

4本のマッチ棒をどう組み合わせれば、その問題が解けるのか。
問題は、自分の中で解けないと気になって気になって仕方なくなるもので。

そんなわけでゆのと宮ちゃんは、乃莉ちゃんの部屋を訪ねることにしたのです。
ひだまり荘で唯一インターネットが使える乃莉ちゃんの部屋で、
答えはwebで!の答えを知るためだけに。

そんな気安さも、同じアパートに住んでいるひとならでは…なのでしょうか?


しとしとと、降り続く雨。
そんな中、部屋に訪れた先輩2人の姿に、乃莉ちゃんはキョトンとした表情で。
乃莉ちゃんの部屋に来ていたなずな殿も、同じような表情で。

***

Shaftsoft Wondersという謎のOSを搭載し、 本体部分がどう見てもXB●X360な感じの乃莉ちゃんのパソコンを素人なりに駆使して
件の問題の答えのページに辿り着いたゆの。そして、それを周りで見つめる宮ちゃん・乃莉ちゃん・なずな殿。

そして、問題のページから答えのページへと。
進んだゆの達が見た答えの姿は。

田 ← こたえ



・・・・・・。

マッチ棒の底しか使ってないじゃないですかー!!


・・・とまあ、そんな感じで。
ゆのと宮ちゃんの、マッチ棒の謎を巡る戦いはここに終わりを告げたのです。

***

理不尽気味なものではありましたけれども、答えも知ることが出来て。
少し落ち着いてみると、今度はパソコン自体に興味が沸くもので。

インターネット。
それは、ゆの達がひだまり荘に入ってから1年間、存在しなかったテクノロジィ。
小学生でもバリバリ使っているかと思えば、高校生でほとんど使った事もないひとがいる
デジタル文明のスーパーマシン。そして、ゆのと宮ちゃんはあまり使ったことのない側のようで。
乃莉ちゃんに許可を貰って、思う存分…存分?デジタルの原野に足を踏み入れたのです。

読み込みに入って上手く動かず、慌てる初心者。
開いてはいけない、他人のパソコンの過去封印系フォルダ。
画像の読み込み途中による人物写真の異常伸張(しかも校長先生の顔)。
つい知り合いの名前で検索してしまいたくなって、その結果出てくる予想外の何か(しかも吉野屋先生)。
人が動かしている姿の鮮やかさへの感嘆。そして、便利さの驚愕。
パソコンの電源の落とし方の分からない初心者。

・・・そんな感じに、初心者がやりそうなことのほとんどをゆのは制覇していくのですけれども。
や、見事としか言いようのないくらいに。

***

和気藹々と、時には賑やかに。
乃莉ちゃんのパソコンを動かすゆのと、それを周りで見つめていたり、手を出したりな宮ちゃんと乃莉ちゃん。

そんな姿を、後ろから眺めていて。
いつのまにか、なずな殿の手は携帯に伸びていました。


それはもしかしたら、楽しい思い出を写真に撮っておきたかったから、という想いかもしれなくて。
パシャリ、と。なずな殿は、そんなゆの達の姿を携帯のカメラで撮っていました。



・・・その撮られた対象であるゆのは、少し恥ずかしがっていたみたいですけれども。
でもきっと、ときどきこの写真を見てなずな殿がニコニコしていたりするかも、です。

***

時間は過ぎて、すっかり雨は上がって。
空には、春から夏にかけて変わっていく星達の姿と、丸い月。

新学年が始まってから、もう3ヶ月目。
2年生という立場にも、もう慣れた頃ではありますけれども。

少しずつ進んでいるようで、気がついたら一気に過ぎてしまっているような、そんな数ヶ月。
春から梅雨を経て、もうすぐ夏になります。

そうして、過ぎていく時間に・・・過ぎていく季節に思いを馳せて。

ゆのが思い出すのは、冬から春へと移り変わる・・・過ぎてしまった季節の思い出。
大切な、とても大切な思い出。

***

時間は少しずつ春に近付いていて。けれども、やはりまだ寒い時期で。
そんな2月の、ある日のこと。

偶然ひだまり荘を出るタイミングが合って、沙英さん・ヒロさんと一緒に登校することになったゆのと宮ちゃん.。
4人並んで校舎に入る扉を通って、いつものように下駄箱に靴を入れようとして。

そうして、いつもと同じように見上げて。
ゆのの視界に入ってきたのは、なにやら非常に巨大な靴。

いうなればアメリカンサイズ・・・いやいや、48.5はアメリカン超越しすぎですよ?


一年生の下駄箱の上に置かれた「それ」は。
沙英さんとヒロさんの話によれば、3年生の卒業制作らしいのです。

なんでも、この時期は受験等が落ち着いた3年生が卒業展示を作って、あちこちに置いていくのだとか。

***

自分の学生生活の集大成を作るように。
自分が学生生活を送ったやまぶき高校に、何かを残すように。
あちこちに飾られ、設置された幾つもの卒業展示。

(卒業展示に感化されて服を作っていつものように脱ぐ吉野屋先生・・・は見なかったことにして)


ゆの達は、幾つか3年生が作った卒業展示を見つけて。
沙英さん達も、同じように幾つか見つけていて。

半日授業を終えてのお昼の時間、同じテーブルに座って4人で食事を取っていたとき。
自分達は1年後に何を作っているのか、と。
ヒロさんが、何気なく沙英さんに話しかけました。

それは、1年後には卒業展示を作る立場に・・・卒業間近の3年生の立場にある、2年生としての言葉で。
先輩と後輩の、1年分の時間の差を改めて感じさせる言葉であって。

一緒にいることにすっかり馴染んでいる今となっては、心に重いものを感じさせる、言葉。



その言葉が、ずっと気になって。その事実が、ずっと気になって。
沙英さんたちと別れた後も、ゆのの心は少し重いままでした。

***

ゆののことを気にした宮ちゃんに誘われるまま、校内の他の展示を探し回って。
それでもやっぱり、心に重いものはあって。

・・・そうして、幾つかの展示を巡っていたとき。
ゆのは、卒業展示の絵を貼り付けている途中の、ある3年生の姿を見つけました。


・・・それは、寒い冬の日の記憶。
あの日、美術室で一人で絵を描いていた、先輩の姿。
ゆのを描かせてほしい、と。そう言っていた、有沢先輩の姿でした。


久しぶりに見た有沢先輩の顔は、前よりもずっと晴れやかな笑顔で。
有沢先輩は、ゆののおかげで大学受験に合格できた、と。嬉しそうに、そう言いました。


・・・そして、有沢先輩が卒業展示として描いた絵は。


どこまでも真っ直ぐな表現の仕方で。どこまでも飛んでいける感じを覚えるような。



青いあおい――――空の絵でした。

***

別れ際、有沢先輩とメールアドレスの交換をして。
有沢先輩と別れて、再び宮ちゃんと2人きりになったゆの。
けれども、その心はさっきまでよりもずっと軽くなっていて。

知り合った人と、学年の違いで離れ離れになってしまうのは、やっぱり寂しいことではあるけど。
でも・・・有沢先輩との短い会話の中で、ゆのの中では何かが少しだけ変わったみたいで。

宮ちゃんも、それを読み取ったのか。
ゆの先輩、と。冗談めかして、ゆのの事をそう呼びました。




4月からは、学年が一つ上がって。


新入生が入ってきて、自分達の後輩になって。
自分達は、後輩の「先輩」になります。


けれども、それと同時に。先輩は、自分達よりも一つ上に行ってしまって。
卒業してしまうということも、分かっていて。



・・・でも。―――だから。

***

3月。
やまぶき高校の、卒業式の日。


体育館で、卒業生だけで行われているだろう卒業式の姿を、少しだけ心に思い浮かべながら。
ゆのは、宮ちゃんと並んでやまぶき高校のほうを見つめていました。



それは、卒業していく先輩を見送る、後輩の姿。
先輩に対してできる、後輩の精一杯のお仕事。


寂しい気持ちは、消えることはなくて。
でも、先輩を見送るのが後輩のお仕事で。

卒業を見送りたいと、そう思うから。



色々な思いを、言葉に乗せて。





卒業、おめでとう―――と。
やまぶき高校に向けて、宮ちゃんと一緒に言葉を紡ぎました。




次回、「7月12日 みつぼし×リコピン」です。
最終回ですうにゅー!

***

今回の提供絵は、電撃文庫「白山さんと黒い鞄」の挿絵、
他幾つかのゲームの原画をされておられる、ここのか様でした。
けいおんアンソロジーの表紙の繋がりなのでしょうか。

***

ひだまり荘に引かれた未知のテクノロジー、インターネット。
ゆのや宮ちゃんが疎すぎな気がするーというご意見もありそうですけれども、
ああいう子も実は結構いるものなのですよ?
・・・ちょっと小学校のコンピュータ操作な部分もあったとか突っ込んじゃダメです。

・・・それにしても機械での塗り技術が欲しいですギギギ。

先輩達の分も含めてお昼のピザを取るために、インターネットから注文を行った乃莉ちゃん。
鮮やかで、しかも簡単すぎるほどの乃莉ちゃんの行動の手際を見せられた宮ちゃんは、あることを危惧します。
・・・それは、ピザを眺めにきてつい間違ってピザを注文してしまうこと、ってどんなですかっ。
と言いたいところなのですけどー・・・amaz●nを頻繁に利用している方は
つい注文してしまいそうという宮ちゃんの気持ちが分かったりするのかもしれません。

別れの季節、出会いの季節。
どちらも春のことで、そして桜が咲く頃で。
だからやっぱり、×☆☆☆のEDはこの曲でよかったと、そう思います。





ねむねむ     3/14

ぐんにゃりしたくなるほど眠いです。
・・・うー。

・・・あ、きょうはホワイトデーだったのですね。





ほしみっつかけるじゅう     3/12

「・・・ゴメン宮ちゃん、今日泊めて・・・五日前のお味噌汁が・・・お味噌汁がぁぁ・・・」

パジャマを借りて。
お風呂を借りて。
ベッドで、2人で一緒に寝て。
ゆのっちによるひだまり荘グランドスラムの巻。



ひだまりスケッチ×☆☆☆第10回、
「5月28日〜6月2日 ひだまりパレット」です。

***

元気が一番:男は気合
路上は静かに:気まぐれ子×?
恐怖の圧力:俺の威厳
真実:嘘と沈黙

謎の校長ポスターが掲示される美術準備室前廊下。
今回のアバンでは、校長先生はポスターの登場だけみたいです。

***

朝のおなじみの光景のラジオ体操。
ちょっとだけ、なずな殿が遅刻したりしてましたけれども、新習慣ではあっても義務ではないのです。
・・・まだヒロさんはお休み中の模様。

***

ことの始まりは、学校の掃除の時間。
トイレットペーパーを補充するため、高いところにある棚に向かってジャンプするゆの。
そのとき、ジャンプした拍子に鍵が制服のポケットから飛び出して。
鍵は勢いのまま放物線を描いて飛んでいって、そして落ちて。
その行き先は、水の中。

そして、着地した時にふらついて、つい壁に着いていた「流す」ボタンに手を突いてしまって。

ゴボォ…ゴボボボ…

・・・鍵は、手の届かないところに流されてしまって。
ゆのは家に帰れなくなってしまったのです。

・・・・・・・・・せめてペーパーの補充をするのが宮ちゃんであったなら、この悲劇は防げたかもしれません。
背の高さで。

***

そんなわけで、家の扉を開ける鍵を失くしてしまったゆの。
放課後、スペアキーを貸してもらおうと大家さんの家に向かい、話をしてはみたものの
大家さんはちょっと・・・ちょっと?片付け下手な性分のために、探すのに時間がかかってしまいそうな状態で。

て●びもない、ら●おもない、車もそれほど●ってない。
そんな吉幾●風味な宮ちゃんの部屋に、とりあえず今晩はお世話になることになりました。
(※某団体対策に一応伏字にしてます。想起できるからダメといわれたらどうしようもないですけど)

・・・・・・車?



自分の住んでいる部屋と同じ、でも使っているひとが違う。
そんな不思議な気分でお風呂に使ってのんびりするゆの。
お風呂から上がって、宮ちゃんが用意したという着替えを見ると・・・そこには何故かゆのの服が。
どうやら、宮ちゃんが隣のゆのの部屋からアクロバティックな方法で取り込んでいたみたいです。

宮ちゃんと、一緒の布団に入って。2人で並んで寝て。
ちょっとだけ、新しい寝方を模索したりしつつ。

おやすみなさい。

***

朝の目覚めも、眠った時のまま2人並んで。
そしてゆのは、思いついていた「あること」を試すため、宮ちゃんに針金を借りたい、といいました。
「遊びで泊まりに行く」のではなくて、「部屋を貸してもらっている」ことに、
もしかしたらちょっとだけ引け目を感じたのかもしれません。

さて、針金を使って何をするかといいますと・・・お約束のピッキングです。
良い子は真似しちゃダメですよ?・・・ところで、ハンガーの針金って扉の錠に入るのでしょうか?

・・・もちろん、この鍵開けチャレンジは失敗に終わり。

宮ちゃんの叫びを聞きつけて、やってきたヒロさんと沙英さんによるゆののマヌケな姿の発見を経て。
ゆのの鍵の紛失は、ひだまり荘の住人全員の知るところとなったのです。

***

鍵の紛失を知って、鍵を大家さんが見つけるまでそれぞれの部屋に順番に泊めてもらうことになって。
こうして、ゆののひだまり荘お泊まりグランドスラムは始まったのです。
・・・・・・え、違います?

***

2日目は、ヒロさんの部屋。
ヒロさんが使っているだぼだぼのパジャマを貸してもらって、お風呂あがりの美容の仕方も教えてもらって。
・・・翌朝は、ねぼすけのヒロさんを遅刻しないようにがんばって起こして。

3日目は、乃莉ちゃんの部屋。
いつか一緒に見に行ったカーテンの話をしたり、AS●II刊っぽい雑誌を見せてもらったり。
寝るために留めていた髪を解いた乃莉ちゃんの姿を、乃莉ちゃんの真横でじっくり見たり。
宮ちゃんが考案した「広く眠れる方法」を試してみて、やっぱりすっきりしなかったり。

4日目は、なずな殿の部屋。
先輩らしく、なずな殿が頑張って解こうとしている数学の問題を解くのを手伝ってみたり。
お姉ちゃんという言葉に胸ときめいてみたり、なずな殿が豆電球を付けて寝る派だった事を知ったり。

5日目は、沙英さんの部屋。
偶然電話がかかってきた智花ちゃんと、泊まる事について話したり。
先輩で、そして「何かをやり続ける意思」に溢れた小説家としての沙英さんの背中を見ていて。

そうして、ひだまり荘の住人のそれぞれの部屋で過ごしながら。
時間は過ぎていきました。

***

一方その頃、大家さんは。

2日目は、封印された子供の頃の思い出である小学校の卒業文集を発見して。
子供の頃の自分の夢を見返して悶えて。

3日目は、すっきりしない気分なのでタバコを吸おうかという思いとダメな感じで格闘しつつ。

4日目は、ずっと昔の少女漫画雑誌が出てきたので見返したり。

5日目、まだ見つかりません。
そして6日目、ついに発見の兆しが・・・?

***

ずっと、宮ちゃんに教科書を貸してもらっていて。
ずっと、みんなにお世話になりっぱなしで。
もうひだまり荘の部屋を一周してしまって。

お世話になりっぱなしなことに、心苦しくなって。
このまま、もう一周回っていくことになるのかも、とか。

クラスメイトの中山さんと真実さんに、今度はパジャマパーティでも、
という話をしていたその日の放課後。

(つい家出したくなる心情を打ち明けて走り去る吉野屋先生・・・は置いておいて)

大家さんが、鍵のある場所をやっと思い出したみたいで。
やっとゆのは自分の部屋に帰ることが出来たのです。


数日ぶりに足を踏み入れた、懐かしの我が家。
やっぱりここが、落ち着くかもと、そう思ったとき。

・・・部屋の中から漂うのは、何かが腐敗したような臭い。
それは、数日ぶりに帰った部屋の出迎えとしては、あまりに毒性の強いもので。
・・・正体は、部屋に入れなくなる前に作っていた、豆腐のお味噌汁。



・・・・・・・・・ゆのは、もう一回だけ宮ちゃんの家に泊めてもらうことにしました。
明日には、その現実と向き合うことを覚悟して。
きょうだけは、ちょっと逃避して。




オレンジ×イエロー、
オレンジ×ピンク、
オレンジ×ブルー、
オレンジ×ホワイト、
オレンジ×パープル。


ひだまり荘をパレットに見立てて、それぞれの部屋を絵の具として。
オレンジと、それぞれの色を掛け合わせて色を作る、ひだまりパレット。


ゆっくりと過ぎる時間を一緒に過ごして、知らなかった一面を知って。
いろいろ考えたり、見方が変わったりするゆのなのでした。




次回、「6月5日 マッチ棒の謎」「2月16日 48.5cm」です。
このナゾナゾ解けるかなー?

***

今回の提供絵は、CUTEG様でした。
・・・・・・どんな繋がりなんでしょう?

***

ゆのが201号室の鍵を流してしまった事から始まる今回のお話。
ひだまり荘をパレットに見立てたタイトルとか、それぞれのお泊りで知ったこととか。
カーテンに、美容パックに、数学の問題に、沙英さんの小説に。
いろいろ話を回収して流れを作っていた気がするですよ。


和洋中、揃っていると言いながら取り出した宮ちゃんの今夜の晩御飯、お饅頭。
和でお饅頭だったのですけれども、洋とか中だったらチーズ○○まんとか中華まんが出てたのでしょうか。
・・・宮ちゃんのご飯事情は謎です。

乃莉ちゃんの部屋で話していた「豆電球をつけないと寝られないひと」が、
その次に泊まったなずな殿であったこととか。
なずな殿と乃莉ちゃん、一緒に泊まった事があったりするのでしょうか?

次回はひどいナゾナゾ。





はくぎんせかい     3/10

積もったー!

昨日から降っていた雪が積もって、かなりの大雪になりました。
こんなに積もったのを見るのって何年ぶりなのでしょう・・・。
わたしのところも10センチも積もりましたし。

靴が雪に埋もれるのって、久しぶりの感覚です。





はるかぜのれすとたいむ     3/9

・・・色々あってやや気分が下がり気味です。

普段あまり考えて行動していないのですけれども、
考えていないことが、今は少し楽かもです。





はるかぜのれすとたいむ     3/5

本命の大学の院の方から合格通知が届いたので、これで本当に終わりになります。
・・・ふう。去年の3月から就職活動を始めて、まる1年。長かったですよー・・・。
結果として就職できてないですけれども。

院に入って1年後くらいには、また就職活動に励むことになるとは思いますけれども・・・。
とりあえずは、ひと休みです。

ちなみに、もう片方、滑り止めとして受けていた大学院の方に行っていた場合には
とある後輩の子のいる大学に院生として入るという奇妙なことに。





ほしみっつかけるきゅう     3/5

「・・・はい、今日は平面構成です♪公園にあるものをモチーフに『光と影』をテーマに描いてください♪」

沙英さんやヒロさんが1年生のときの過去の話をするなら、
「夏目ができるまで」を入れてもいいと思うのです。
・・・出番が少ないです、むー。



ひだまりスケッチ×☆☆☆第9回、
「11月22日 三年生と一年生」「5月21日 泣く女」です。

***

201号室。
そこは、いつもならゆのの部屋であるはずの場所。

でも、今この部屋にはゆのはいません。
かわりに部屋にいるのは、「みさと先輩」と「りり先輩」。


・・・これは、ゆの達がやまぶき高校に入学してくる前の、
1年生の沙英さんとヒロさん、そして3年生のみさと先輩とりり先輩のいる、11月のひだまり荘のお話。

***

101号室、りり先輩。
102号室、沙英さん。
201号室、みさと先輩。
203号室、ヒロさん。

学校では、吉野屋先生は相変わらず変で。
校長先生も変わらなくて。

違うのは、大学受験と卒業を間近に控えたみさと先輩とりり先輩がいること。
沙英さんとヒロさんにとって、後輩と呼べる存在がいないこと。
そして、沙英さんが「小説家」の駆け出しであるということ。

***

雑誌きららで奨励賞を取って、創作と自分の道に悩み始めた沙英さん。
作品を認められ、奨励賞を取ったことで次を求められて。
睡眠時間を削って小説を書いて、無理をして。
授業時間は眠気を抑え切れなくて、お昼ご飯のときも食欲がわかなくて。

無理して小説を書こうとすることによる身体の疲れと、焦ってばかりでどうにもならないことからの心の疲れと。
その両方が重なって、食堂のテーブルで寝てしまう沙英さん。

そんな、無理をしながら頑張る沙英さんの姿を、ヒロさんは優しい目で見つめて。
通りすがりで沙英さんとヒロさんを見つけた夏目は、少し心配そうな目をしていて。

授業の時間が終わってひだまり荘に帰ってきて、すぐに沙英さんは小説を書くために机に向かって。
ヒロさんは、そんな沙英さんのためにビーフシチューを作っていました。

***

そんな、道に悩む沙英さんと、それを支えるヒロさんと。
既に道を決めていて、適当にやれることをやるみさと先輩とりり先輩。

沙英さんが小説の事で悩んでいて、これから上手くやっていけるのかどうか、と話をすると
やってみなければ分からない、と。みさと先輩は、そう笑って返して。

それは、先輩だから言える後輩への助言なのか。
それとも、色々やってきたから言える言葉なのか。そのどちらかは、分かりません。

けれども、先輩の存在は、先輩の言葉は、後輩には強く響いて。


ゆの達が見ている沙英さんの今の姿も、ヒロさんの言葉も。
もしかしたら、その影響があるのかもしれません。

***

そして、時間は今に巻き戻って。

ひだまり荘、毎朝恒例のラジオ体操。
先輩と、後輩と、さらに後輩と。きょうも5人で体操です。
ヒロさんは、まだまだ眠いみたいです・・・。

時間の流れとともに、植えたトマトの苗も育ってきました。

***

穏やかな陽射しと、心地良い風。
その暖かい世界に佇むのは、青いワンピースを着て、可愛い袋に入ったお弁当を持った、吉野屋先生。

ワンピースの裾をはためかせて、くるりと回って。その姿を見てもらいたかった、というように。
ほんの少し照れながら、スカート部分の裾を指でつまんで持ち上げて。
照れを含んだ顔で、相手に向かって自分の思いを打ち明けました。

・・・では、その相手は?

生徒達「・・・・・・・・・・・・・・・」


・・・吉野屋先生、それは授業を監督する教師の格好ではないと思いますですよ。

***

きょうの授業は、「光と影」をモチーフにした平面構成。
きょうのは選択授業ではなくて、美術の授業の中でのものですけれども、
それでも選択授業で平面構成を選んだゆのとしては、頑張りどころな感じです。

宮ちゃんがアスレチックで(服装的に)危ないことになったり、宮ちゃんが滑り台で滑っていたり。
色々ありつつも、ゆのは滑り台をモチーフに課題を描き上げました。
・・・モチーフというよりは、モデルといった方が正しいような気がしますけれども。

そんな感じで課題のデッサンを終えて。
宮ちゃんと一緒に公園の中を散策していたゆのは、池に向かって石を投げるクラスメイト達に出会います。
曰く、「泣く女」を狙って石を投げているのだとか。

・・・・・・言葉だけ聞いたらまさにいじめの一コマのような台詞。
ですが、クラスメイト達がしているのは「泣く女」いじめということではなくて。

池の中にぽつんとある、小さな岩。それがピカソの絵「泣く女」の姿に見えるので、そう呼ばれていて。
その岩に向かって石を投げて、上手く当たれば絵が上手くなる、という噂があるとかないとか。

とりあえず、噂にあやかってみよう、ということで。宮ちゃんと一緒に石を投げるゆの。
けれども、宮ちゃんは一回で当てたのに対して、ゆのは何度投げても当らなくて。

もう噂の中身とかはどうでも良くて、ただ「泣く女」に石を当てたいゆの。
でも、コントロールが悪くて小さい石では当らなくて。
そこで持ってきたのは、大きな石。大きくて「重さもあって」、これなら当たるかもしれないと、投げたその結果は。


ガッ。

投げた石の破壊力に「泣く女」が砕けました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。(汗

***

・・・そ、それはともかくとして。

公園から学校に戻って、デッサンを元に仕上げをして。
(石の投げすぎで腕が痙攣していたり)
そして、前回と同じく生徒の絵を並べての講評。

宮ちゃんの絵は、結構上の方。
・・・そしてゆのは、またまた下の方。


今回の課題は、公園内にあるものを「モチーフ」に、「光と影」を描くこと。
・・・あくまで「モチーフ」なのですよね、モデルではなくて。
モチーフにした場合どんな絵になるかは、他の生徒の絵を見れば何となく。

そして落ち込むゆの。

***

授業を終えて、ひだまり荘に帰ってきて。
なずな殿と乃莉ちゃんにきょうの話をして。





乃莉ちゃんとなずな殿にちょっとだけパワーを貰って、また明日も頑張れるかも、と思うゆのなのでした。


次回、「5月28日〜6月2日 ひだまりパレット」です。
洗濯物取り込んでおきましたゆえ。

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今回の提供絵は、まんがタイムきららで「天然あるみにゅーむ」を連載しておられるこむそう様でした。
最新刊発売中です。

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ゆの達が来る前の、沙英さんとヒロさんが1年生だった頃のお話なAパート。
そして唐突に現れた新キャラりり先輩。・・・ちょっと唐突過ぎないですか?
もう一人、みさと先輩の対のひとがいるような気はしていましたけれども。
そして、×365での203号室の伏線?を、こっそり回収していたり。

そしてBパート。
・・・前回といい、ゆのっちにダメージを与える回が続くのはどうなのかなとちょっと思いつつ。
ゆのの絵は、並んでいる他の生徒たちの絵に比べて「モデル」の存在が強いのですよね。
前回話があったとおり、個性や発想に対して評価をつけるべきではないです。
・・・でも、滑り台をモチーフにしているのに滑り台の存在が具体的過ぎる絵、というのは。
モチーフの考え方が難しいのは分かりますけれども。

あと吉野屋先生はワンピースだったりブルマだったり。
いつもの事ではありますけれども、本当に教師なのでしょうか。むむー。





さんがつ     3/3

気がつけばもう3月です。
・・・というか、きょうが3日なのでもう明日には本命の院試験の発表なのです。

・・・大学院が、就職できなかったから、という
逃げの選択肢であることは自覚しているのですけれどもね。

3月に入ったので、都合が合えば計画を立てて遊びに行きたい、とは思うのですけれども
皆様忙しいでしょうか・・・。





…キオクの、窓際…


…星屑の庭園、入り口…