… D i a r y …





わんこでいず終    6/29

……ちょっと都合が良過ぎるような?
や、そういうのも嫌いではないのですけれども。


第12話、「4つの条件」、最終話、「約束」。
――と、何時も通りに行こうと思ったのですけれども。どう書いたものやら、です。




******


12話で「勇者が帰還する際の問題」がわかり、そして最終話でそれをどうにかする。そこまでは良いのですけれども
……改めて12話を見直すと、12話の「勇者帰還」についてリコが語った内容も、結構都合が良いのですよね。
シンクが召喚されてから、帰還を予定している日までの日数が「勇者帰還方法の時間制限」の内だったり。
偶然そういう風に物事が回っていた、というのもありといえばありなのですけれども……むー。

13話の形見分け……のような事(+α)は、シンクがそうしたいと思ったからこその行動なのだとは思います。
でも、出来ればそれ以前に「帰還に関しての伏線」もちょっと欲しかったな、とか。
以前にフロニャルドに召喚された勇者がそんな事をしていた、とか。……でも、そうしてしまうと
「シンクが聞いた事から考えた判断」になってしまって、シンクだけの考えではなくなってしまうのですよね……。
話の作り方って難しいです。

渡すものに対しての、シンク、姫様、エクレそれぞれの思い入れがちょっと見えてれば、もう少し良かったのかなあ……。
リコッタは、「機械好き」で「分解したい」と言っていたのがあるのですけれども。

二次創作を行う余地は、充分すぎるほどにあるのですけれども。
……なんでしょう、このすっきりしない感じ。






しょうねつじごくとひとはよぶ    6/25

予想最高気温は38度でした。
実際の最高気温は39.8度でした。

・・・予想超えてるじゃないですか!



という事で本日、熊谷は新たに6月の最高気温記録更新というとても嬉しくない称号を手にしました。




・・・・・・・・・・・・ところで、夏ってまだあと2ヶ月くらいあるのですよね。





ぐったり    6/18

色々と忙しくて、更新が遅れています。
うう、メカスイカの方もまだまだ更新しないといけませんのに……っ。

とりあえず30日までには、ある程度余裕が出来ればいいなあ……。





わんこでいず10・11    6/15

「浮世に仇なす外法の刃、封じて回るが……我らの務め。大地を渡って幾積り、浮世を巡って幾百年、
天狐の土地神ユキカゼと、討魔の剣聖ダルキアン!巡り巡った旅の内、封じた禍太刀……五百と九本!

――天地に外法の花は無し!朽ちよ、禍太刀っ!」



曇天の空、渦を巻く雲の中心より降り。
咆哮を上げる度、大地に幾つもの火柱を立て。
黒い卵のような殻から、破るように手足を伸ばし…巨体を曝す、それは。

……魔物と呼ばれ、遠い過去に地の底に封じられた筈の異形のモノ。

ビスコッティとガレットの大戦の場に突如として現れたそれは、果たして何か理由があったのか、
それとも何も理由はなかったのか……姫様とレオ閣下が立つ、グラナ砦の天空闘技場に降り立ちました。

姫様とレオ閣下の眼前に立つ魔物は、大きく、土地神と見紛うほどの力に溢れ。
それを見た閣下は、やはり星詠みの未来は変えられなかったのかと嘆きながら……
それでも、その魔物の前に立ちました。……全ては、姫様を守る為に。


……けれど、人一人の力では、
土地神と並ぶ力を持つそれに真正面から戦いを挑んだところで敵う筈もなく。

常の戦であれば大河を割き、大地を抉る力を持つ一撃も軽い傷を付ける程度の事しか出来ず。
……圧倒的な力の前に蹂躙され、守らなければいけないと思っていた姫さまは魔物に連れ去られ、取り込まれ。
焦燥と、諦念と、未来を変えられなかった絶望の中……魔物に受けた一撃で意識を失い、倒れ付しました。


******


……何がしかの目的を果たしたのか、砦を離れ、何処かへと向い魔物は歩き去り。
姫様を攫ったそれを追い、弱まったフロニャ力を有りっ丈の気力に変え、トルネイダーに推進力として叩き込み……
シンクとエクレールは、魔物の姿を追います。

浮遊する大地の欠片を足場に、跳ね、疾走し、時にはトルネイダーに同乗するエクレールの手を借りて道を切り開き。
傷を受けようと、血を流そうと構わず、ただ前を向いて走り続け。

……そうして、シンクは姫様の元へと辿り着きました
魔物の背に浮かぶ球体に取り込まれ、未だ意識を取り戻すことなく眠る、姫様の元に。

***

――そこは夢の中なのか、それとも違う場所なのか。
木々は枯れ、大地は荒れ果て、空には赤い雷光が走り……そんな世界の中に、姫様は一人立っていました。

……いえ、一人ではありません。
姫様に話しかける見知らぬ何かが、この赤い夢の中には居ました。

生ける物とは思えぬ透けた身体、幾つもの尾、身体に浮かぶ金の紋様。
姫様に語り掛けたそれは、己を土地神と名乗り……そして、今暴れているこの魔物は、元は私の子であるのだと語りました。


――事の起こりは、数百年前の事。
今は魔物に取り込まれ、力の一部と成り果てた母親と……魔物と化し、苦しみ続ける子供。
その2匹の土地神の親子は、深い山間の谷で静かに暮らしていました。

……けれどそこへ、運命を変える災厄が降って来たのです。
聖剣や神剣、魔剣や魔戦斧といった各国に伝わる宝剣とは全く異なる――異質の力を持つ、妖刀が。

赤い稲光と共に大地へと降り、土地神の子に刺さった妖刀は……その身体を侵蝕し、変容させ。
破壊の力と、継続する精神への痛みを与え、土地神の子は荒れ狂う暴威と化しました。

土地神の子は暴れ狂い、森を荒らし、大地を砕き。
そして、とある人里を襲おうかという時……聖剣エクセリードの主によって封じられ、そのまま長い眠りについていたのだと。
母親は、そう語りました。


……そう。封じるにしろ、殺すにしろ。今それが確実に行える力を持っているのは、エクセリードとその主だけ。
同じく宝剣として扱われているパラディオンや他国のものは、その力を持っているかどうかわからない。
それを為せるかどうか、判らない。……だから、姫様に力を借りたいのだと。この子を殺してでも、止める為に。


……ですが。
姫様は、母親のその願いを断りました。だってそんなの、当たり前です。
宝剣は人と、フロニャルドに活きる全てのものを守り、育むための物であり――
そして、相手が誰であろうと……姫様はそんな終わり方など望みはしないのですから。


***


……魔物の背の戒めから解き放たれ、意識を取り戻し。
姫様を追いかけてきたシンクと合流した姫様は、シンクに先ほどまで見ていた夢の話をしました。
そして、この魔物を……土地神の子を救う手段が、きっと出来るのだと。

――この魔物の身体に刺さる妖刀を引き抜き、引き離すことが出来れば、きっとこの魔物を救える。
その姫様の話を聞いても、普通であればそんな話が可能かどうかは解らない、と言うでしょう。
例え可能であったとしても、魔物の猛攻に曝されながらそれを為すのは危険が大きいと。

……ですが。
シンクは姫様の願いを受け入れ、勇者であることを望み。姫様の思いに応え、姫様の勇者であろうとしてきた者であり。
姫様の言葉を信じ、それを成す……それ以外の事は選択肢として有り得ないのです。


宝剣の主として。
ビスコッティの姫として、姫に召喚された勇者として。

ミルヒオーレ姫様とシンクは、それを為す為に戦い…………そして、妖刀を引き離す事に成功したのです。

***

……魔物の――土地神の背から引き離された妖刀は、彼方へと放られながらも、その姿を保ち続け。
次なる宿主を探そうと、未だ蠢き続けていました。


……ですが、そんな妖刀を――魔物を生み出す存在を、それを追い続けてきた者達が見逃す筈もなく。


妖刀は砕かれ、封印され。
……そして、魔物との戦いは、終結したのです。


***

……戦を中断しての、魔物との激しい戦いは終わり。
そして、魔物の居ない本来の「戦」の姿が取り戻され。けれど魔物などが出た以上、そのまま戦を続ける訳にも行かず。

此度の戦は、これでお開きとなりました。

***

戦が中断され、その埋め合わせとして姫様のライブが行われる事になり。
そこには先程まで全力で戦で争っていた、ビスコッティの国民もガレットの国民も共に騒ぎ。
勿論エクレールも、シンクも、ガウル殿下もその中に居て……戦の後らしい、緩んだ空気に身を任せていました。


それはきっと、この後も変わらず、いつものようになると……当たり前のようにそう思っていたからで。
誰もそうならない可能性があるなんて、思っては居なかったからで。



――その可能性を知る、たった一人。
リコッタだけは暗闇の中、学院から上がってきた報告を抱え……俯いていました。


勇者が……シンクが居るこの日々が壊れる事を、確信しながら。





第10話、「勇者と姫と希望の光」、第11話、「夜空に花が舞うように」。
――次回、第12話。「4つの条件」。




******


……10話、今までにないくらい気合入ってませんでしたか?

やっぱり土地神様の娘だったユキカゼ。……さて、ダルキアン卿とは何処で、どうやって知り合ったのでしょう。
ちょっとだけ気になるところなのです。

度々魔物が発生し、それをユキカゼとダルキアン卿が退治していて。
禍太刀を509本と言っていたという事は、それだけの数の魔物と、妖刀が有ったわけなのですよね……。
妖刀は、どこから来たのでしょうか。他の世界から落ちてきたものなのか、フロニャルドの負の力が集まったものなのか。

閣下の星詠みの通り、大きな災厄は訪れ、姫様とシンクは傷を負い。
……ですが、傷を負っただけでした。「30日以内に死亡」という予言は、閣下の星詠みの精度による誤差だったのでしょうか?





ごーる    6/10

……川上とも子様が、6月9日にお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈り致します……。

わたしにとっては、ウテナの人で、みすずちんの人で、デバイスレインの名城の人なのです。





じかんはめぐる    6/9

少し前に一周忌を終え、そして今日祖父の命日を迎えて。
もう、一年が過ぎました。

……時間が流れるのって、早いですよね。
それとも、この一年が忙しかったからなのでしょうか。





いちねんがすぎて    6/2

今週の日曜日に、祖父の一周忌法要をしました。
・・・・・・そっか。もう、一年が経ってしまうんですね・・・。

長いのか、短いのか、わたしには良く解りません・・・。





…キオクの、窓際…


…星屑の庭園、入り口…